診断


(発達障害に関すること)

Q:診断を受けたいが、どこに行けば診断が受けれるか? 

:ネットで検索すれば、居住地近隣の医療機関のリストが出てくると思います。一般的には療育センター、児童相談所、病院、クリニック、診療科では小児科、心療内科、精神科、児童精神科です。予約制になっているところもありますので、直接確認をされると良いと思います。



Q:診断を受けたが、発達障害は治るのか? 

A:医学的には発達障害の完治はありません。しかし、症状の緩和や一部、症状消失近くまでに至ることはあります。大切なのは、日常への影響を少なくすることや適応力をつけるための具体的な行動を起こすことです。



Q:診断には、検査が必要なのか? 

A:基本は診断を下すための要件を満たしているかで問診により診断されます。検査はあくまでも補助手段になりますので検査を実施しないと診断を下せないことはありません。ただし必要性のあるケースがあり、それは境界域の知能(71~85)や軽度の知的障害(50~70)が疑われる場合でIQ値が診断の決め手になります。



Q:診断結果で発達障害の要素(傾向)を抱えていると言われたがどういうことなのか? 

A:診断はあくまでも基準に沿って下されますが、診断要件を満たせば、明確ですが、一部に該当する、部分的に該当する場合には、「~傾向にある」とか、「発達障害の要素を部分的に持ち合わせている」とか、そういう言い方をされます。発達障害ではないと言い切れないけど明確に発達障害ともいい切れない場合です。
※補足説明:支援方法ボーダレスを参照してみてください。


Q:こどもに発達障害があると告げるべきか? 

A:私の経験では発達障害と伝えて、最初は戸惑いや否定もありますが、後に不都合なことが起こったことはありません。それによって子どもの現実が変わるわけでもないのが原因だと思います。
いくつになったら伝えるべきか個人差があり、年齢で決めれるものではありません。本人がそれを求めてきた時がその時だと思います。これより早い場合も悪くはありませんが、伝えても求めていないので、あまり響かないようです。発達障害の書物を読ませることも告げることとさほど変わりません。ただ、書物の何に反応しているか、また書かれていることを正確に捉えているかには注意が必要です。
私が推奨するのは、発達障害と伝えるより、当事者の現実にある問題とその原因や影響を理解して、どう対処していくか、自分で考えて行動を起こし、事態を乗り越えていくことが大切ですと伝えることです。

※補足説明:支援方法自分を知ることを参照してみてください



Q:診断により、福祉的サービスは受けれるのか? 

A:発達障害と診断を受ければ、精神障害手帳の取得が容易になります。
それにより、金銭的には各種手当を受けれること各種減免、障害年金受給がありますが、それには受給要件があります。また就労のために訓練施設の利用や福祉的就労、特例子会社入職などがあります。
知的障害(知能に遅れがあること)がある場合には療育手帳の取得も可能で二つの手帳の取得も可能になります。いずれの手帳も有効期間があり(一部例外もあります)、過ぎると、再審査され、等級が変わることもあり、福祉支援の一部が受けれなくなるまたは、この逆もあります。手帳交付に伴う福祉サービスの詳細は、市町村へ問い合わせるか、ネットで閲覧できると思います。



Q:診断を受けたが、その後、何をすればいいのか? 

A:発達障害(的、傾向も含む)であると分かったら、現在出ている問題の原因を理解することでず。分からない時は、担当の先生に聞いてみてください。次に問題による影響と当事者の心境を理解するように心がけましょう。これらの理解が進むと、どう対処すべきかおおよそ検討がつくようになりますし、心情を理解するように勤めていますので協力関係が得やすいことで支援にとってプラスになります。逆によくないパターンはいきなり問題をどうすれば治せるかを意識することや、正しいと思うことを指示して従わせようとすることです。

※補足説明:支援方法ミスマッチ現実を認めて受け入れること問題の見方認識のゆがみと欠落自分を知ること を参照してください。



Q:診断名が変わることはあるのか 

A:あります。よく見られるのが、自閉症スペクトラムからADHDや知的障害への変更です。これは自閉症スペクトラムのこだわりの減弱、社会性やコミュニケーションの改善などが原因です。
次に学習障害から知的障害への変更で、学習障害の原因は学習するための能力が整わず結果、学習の成果が上がらないことや学習モチベーションの低下で、特に二次的に知能検査の教科学習に関することの知識や数を扱うところの得点が上昇せず、知能検査上の数値が知的障害の水準まで低下することです。




Q:ネットで発達障害かどうかのチェックリストをしてみたら、引っかかった 

A:該当したから発達障害かは、自分が自分を判断しチェックするので客観性に欠けることとチェックする基準が曖昧なものもあるので、鵜呑みにしないことです。