よく見られる誤認識と誤対応
・学校の様子について聞いても「知らない」「覚えていない」「別に」というために積極的に聞かないようにした。
・友達とけんかやトラブルは、ほとんど経験がない。反抗もほとんどなく育てやすい子で、礼儀正しく、近所での大人の評判はいい。なんら問題は感じない。
・学校から帰るとよくため息をついたり、「疲れた」という。学校へは行っているのでいいのかな。
・週明けに腹痛や頭痛を訴えるが、その日は休むと元気になり、翌日は普通に学校に行くので、いいのかな。
・登校を渋るが、行ってしまえば、普段どおりの生活をしているので大丈夫かな。
・不登校になり、行くように説得したが、不機嫌となり、口も利かなくなったので、今は静観している。
・不登校で,近々に進路を決めないといけなくなった。事態を見守ってきたが,時間がない。日頃からコミュニケーションが取りにくい状態であるが,どう考えているのか話をしようと思う。
・不登校で、部屋で好きなことをして過ごしている。見かねて勉強をするように、またゲームをやり過ぎないように注意したら不機 嫌そうな態度をとったので、注意した。
・不登校で昼夜逆転しているので,リズムを戻そうと夜、早く寝るように言い聞かせ,目覚ましをセットさせて起きるように促した。
・引きこもって、家族との接触をしない。言葉をかけても無視されるか、不機嫌になるので今は、そっとしている。
・集中して勉強ができず、離席したり、遊んだりしているので傍についている。
・勉強ができないので、いい教え方や教材がないか探している。
・勉強についていくのが難しので、宿題に加え、他の学習も行っているが、嫌悪して文句を言う。
・何回注意しても○○を直さないので罰としてお小遣いやゲームをセーブした。
・無計画なお金の使い方をするので、お金を与えないようにした。または必要な時に必要な額しか与えないようにした。
・よく嘘をつくので信じられない様になったが、信じる努力をしよう思う。
・いろいろ問題を起こし、大変だったが、原因は分からないが、今は落ち着いているので、相談に行っていない。
・家庭内暴力がひどく、警察に電話するか、病院に入れるしかないと考えている。
・落ち着きがないので,病院で薬を出してもらっており,そのせいか,落ち着いている。注意することも減ってきており,今はこれといった
・こどもをよくしかりつけるので、やさしい親になる努力をしようと思う。
・忘れ物が多いので、親がチェックしている。
・子どもが困らないように先回りして整えたり,失敗しないように,また詳しく丁寧に説明するようにしているので,なんとか問題が少なく済んでいる。
※相談で多いものを挙げてあります。
明らかに間違いとは言い切れないようなものもありますが、共通していることは、原因や子どもの心の理解が不十分な状態での対症療法的対応であったり、対処すべきであるのに静観していることです。つまり事態への対応のミスマッチになっていることです。
ミスマッチになっている理由は、「支援方法」 「不登校について」 「問題の捉え方の問題」 の中で説明してあるので参照してみてください。またこれらに関連した内容の「ちょっと一言」も参考にしてみてください。