6.支援
@不登校の現実を周囲が受け止めること
不登校の現実は、本人も家族も辛いものです。
本人は口には出しませんが、これを求めています。
こういう事態に周囲が焦りと苛立ちを持ち再登校の方法に意識が向いて登校方法の検討、説得、我慢を強いることになって関係悪化に拍車をかけるようになります。
A自立(自律)を意識すること
学校へ行けるようになることは、大切なことであるのですが、生きるを視点に見ると、自立(自律)の方が大切です。
生きるとは、目の前に起こる事態に向き合い、主体的に処理して手に負えないことであるなら人に助けを求め、また人にも協力する意識とその実行が欠かせないのです。
さらに心をクローズドする傾向もあります。
今後、何をどうしてよいか分からず、この現実から脱却したい意思を持っていても疑問や助けを求めないことが多いのです。
これは、精神的な脆弱状態から脱却できないことを意味し、学校を終えた後の自立的生活の妨げになります。
B自分の内に意識が向くこと
長所、短所は誰にもあります。短所の部分で、生活への影響度がさほどでもなければいいのかもしれません。しかし集団に適応できないほどの影響であればこと深刻です。
C必要なことへの意識と行動
不登校になっていきなり、必要なことをする意識は出てきません。今まで述べてきた@〜Bのことがある程度満たされることが条件です。ですから周囲の人が辛抱強く待ってたり、行動を起こすように説得したり、注意しても効果的でなく、むしろ自分のことを分かってくれないと思われ、心を閉ざしていきかねません。
自分にとって必要なことを意識する促しはしても差し支えはありませんが、あくまでも主体的に事態や自分を見つめることへの補助的役割と意識した方が良いです。
D生活の建て直し
早く起きる。勉強する。体を動かす。ゲームはそこそこに・・・などは当たり前なことですが、
※再登校する方法は登校できる条件が整えばいけるようになるので、その条件を知ることが支援方法にもなるわけです。