1.原因
  

(人間関係)

・表現抑制(本心の表現不足または意識的にセーブしている)
・過剰適応(友達とよく関係は取るが気を使いすぎて自分の思ったことを十分に表現しない。
 けんかのエピソードがないか、極めて少ないので対人関係では問題視されない傾向にある)
・過剰不安(あまり起こりえない、または起こっていないのに確信的不安を抱きつづけている)
コミユニケーション(話がかみ合わない=興味や関心、考え方の隔たりを感じる)
・いじめ(対人スキルに問題があって結果的にいじめられる場合もある)
・対人スキル(対人交流がないか、あっても1〜2名、または不特定多数で親友がいない)
・孤立化(休憩時間は1人で過ごすことが多い。感性や考え方がフィットする相手がいないことで人と円滑な関係を持てず、疎外感や違和感を強く感じている)

※総じて円滑な対人関係が取れていない状態にあり、その背景には過剰な自己防衛が働いていて心的疲労を貯め易い状況になっています。

(性格特徴)

・几帳面、まじめ
・融通が利かない
・やさしい
・繊細(感受性や不安が強い)
・素直、従順
・不安が強い
・反抗期がない
・過剰な確認がある、自己決定が難しい
・悲観的予測をして臆病になる
・等身大に自分を見れない(過小評価)

 ※該当する項目が多いほど不登校に限定されませんが何らかの不適応反応(不安障害、強迫症状、抑うつなど)を起こしやすくなります。

 (環境)
  

・自己決定 (子どもの意思の確認は余りされず、親の意思で決まることが多いなど)
・効率優先 (早くできるか、ムダがないか、得か損かなどの価値基準で子どもを見てしまい結果として指示・注意が多くなるなど)
・子どもへの理解(起こっている問題の解決に重点が置かれ、原因や心情についての理解が進んでいない)

※これらのことにこどもが反発できないか、しても親に押し切られてしまう。また不登校の直接的な原因にはならないですが、不登校になってから回復への大きな妨げになります。