意識していただきたいこと
誰もが困難に直面したら困惑、動揺し、その答えを求めると思います。
たとえば、発達障害、不登校や引きこもり状態をどうすべきかどう関わるべきか分からないのでネットや書籍から情報を集めてそれを参考にしたり、実践したり、正論や常識を説明して適切な行動を求めます。
それで上手くいくならそれでいいかもしれません。そうでなかった場合、集めた情報と実態が合わないミスマッチを示しているのです。
物事はその成り立ちにより、簡単かつ短時間に解決できるものとそうでないものもあります。また上手くいかない、分からないなら問題の成り立ちを理解することす。
どういうことが原因でこうなったのか? それは単独の問題に限らず、他の事象と関連したり、影響を及ぼしていないか?の意識を持つことです。それにより成り立ちや関連性が分かり、それにともないどうすべきかの答えを掴む事が容易になるからです。
しかし、「なぜか?」より「どうしたらいいのか?」に意識が行きやすいのも多くの方が抱く思いです。この意識下では問題の原因、当事者の気持ちや捉え方はどうかの意識が希薄なのです。つまり「木を見て森を見ず」に陥りやすくなり事態を全体的、因果関係的に見難くなり、ミスマッチを招きやすくなるのです。
人と接する時に大切なことは、相手を理解しようとすることで、その意識には、やさしさ、思いやり、共感を伴い、当事者の思いや考えを知って受け止めることだと思うのです。
しかし多くが価値観、先入観などの主観で事態を見たり、当事者は、事態を自虐的、悲観的、運命的に捉えることが多々あります。
事態の解決、改善、成長、自立(自律)、適応が進んでいるケースに共通しているのは、関わる方が当事者のことをどの程度理解し受け止めているか? と当事者自身の正確な自己理解とその受容の深度に比例しているのです。