<現実と判断>

 

現実(事実)の中に含まれるものを見ていくと真実(現実が生じたわけ)が見えてきます。
現実とその真実を捉えることは、極めて重要で、それは、この両者のつながりには必ず、整合性があり、故に適切な判断と行動に繋がりやすいからです。
また無限に近い数え切れないほどの現実は、それぞれが直接的、間接的にも関係していて壮大なネットワークを有しているのです。
だから一つの現実は他の現実に大小の違いがあれど影響を与えているのです。
これを理解して判断することは適切さ、妥当性を導きやすいのですが・・・
しかし、そう思った通りには、行かないのも現実です。
歴史を見ていくと「人間はすばらしくまた間違いやすいもの」と証明できる数多くの出来事があります。
その訳は、現実の中にエゴ、こだわり、利害関係、時代による価値観、思想・哲学などの要素がたっぷりと入っているからなのです。
これが判断を誤まらせ、あるいは歪めてしまうからなのです。
その影響下で判断すると得ようとしたことが得られない、また一時的に得られても不都合な現実もこれ以上に生じやすくなり、この時に判断の誤りに気付くことが出来るのです。
これら一連のことを心に留め現実を捉えること、そして事後に振り返る際の根幹になることなのです。

要旨は4つあります。

・人は正しくも誤まる

・目の前にある現実の真実を見ているか?
・ある現実が他への与える影響は?
・真実を知って対応しようとしているか、また対応したか?


この意識を持って物事を捉えていくことが大切なのです。