学習




Q:教科学習に躓きがあり、どのような指導をすればいいのか

 

A:課題習得に必要な知的要素を把握しておいた方が良いです。
知能検査から知的特性と躓いているところの整合性が得られることがベストではありますが、知能検査から拾えない場合も少なからずあります。学習全般に言えることですが、たくさんやる、出来ないところを重点的にやるは間違いで与える総量は負担がないようにしてその中で、出来るところを多く、難しいところは少なめにすると学習継続が保ちやすく、結果、学力が向上しやすくなります。
また学力を上げることだけに固執せず、日常使われていることと連動して行うと良いでしょう。
たとえばお金の取り扱い、目的地までの時間の概算計算など。

 

例)暗算が難しく指を使って計算している場合。

 

→数量のイメージ化が難しい。これには知的能力の空間理解の領域が弱いことが多い。図形問題が苦手であったり、製作活動が苦手であったりなど、共に空間理解を必要とする課題に困難を示します。この場合、空間理解に問題があると予想されます。
検査をして空間理解が弱く出ればこれが原因の一つと証明されます。

 指導は色々ありますが、暗算=数量イメージ化が難しいので、イメージ化しないで計算して答えを出しやすくする方法を習得させます。これは矛盾するようですが、苦手な領域を使って計算しようとしても使いにくい。さらに答えが出にくいと学習意欲を下げることになり、継続も難しくなるのがその理由です。負担がないように徐々にイメージ化が計れるような指導をしていきます。
さらにお金を扱う機会を持たせ、金銭の組合せを学び、必要なものを購入する。電卓を使ってお小遣い帳を付けるなど