<振り返って想うこと>



過去を振り返り何が起こったのか、どう判断したのか、どう想ったのか、良かったのか、そうでなかったのか、失敗か、成功か・・・色々な角度から評価出来ます。
過去を振り返る意味は、過去に学び未来に生かしていく、そのためなのでしょう。
でも過去に強烈な出来事があれば、後にトラウマになることや思い出したくない出来事もあります。
時に記憶から一時消去され、記憶を曖昧にしていることもあります。
これは、意識的な操作で無く、無意識的に行われるようで、自分を守るための一種の防衛反応なのかもしれません。
辛い過去であれば、思い出したくないし、辛いし、終わったことだから意味がない、過去は変わらないのだからと捉えれば、そうかもしれません。
過去の負の出来事に対して負と決すると陰性感情、たとえば、運命のせいにしたり、自己嫌悪感による落ち込み、責任転嫁による被害者的意識、嫉妬、怒り、不安などの苦痛な心境を持続することになります。
しかし不適応状態からの回復過程で、多くが過去の自分のことを第三者的に見て、後悔し、自己目標を持ち、努力していく、また精神的安定、成功体験による自信の回復、自分にとって必要なことの持続的行動が起きてきます。
それぞれ、ほぼ時期を同じくして出現していき、苦痛な心境から徐々に脱していきます。これらは、本来一人で行う作業ですが、人間関係を通じて自分の思いを言えてそれを受け止められていることが、実感出来ると振り返りが容易になりやすいのです。