カウンセリング
カウンセリングとは、問題解決に向け何をすべきかを知り得てそれを実行し解決に向けて援助することです。
※カウンセリングは当事者の方の年齢や状況によって、本人、家族同席、家族のみのパターンがあります。
1.カウンセリングを進めるうえで大切なこと
・当事者の方が自己の問題を訴えるか、もしくは認知している
・当事者及び家族の方が問題の原因を知る
・当事者及び家族の方が問題を受け止める
・解決に向けての目標や方法は当事者の方の実情に合い、かつ無理なく出来ることを提示
・事態への責任転嫁はしない
2.問題の捉え方
・問題の原因や影響が単一的であれば、直接的アプローチを提示します。
・問題が重大で硬直化していれば、そのほとんどは、様々なことが負の連鎖で発生しています。これらの因果関係を充分につかまず、解決の方法論を求めると、正確に事態をとらえていない状態なので、誤対応を招きやすくなります。因果関係をつかむことは、全体が見えて問題を受け止めやすくなり、結果として適切な支援方法を導きやすくなります。
・問題の減少や解決は、適切な支援をしていてもすぐに表面化しないこともあります。それは、問題によっては、変化が現れるまでに時間がかかることがあるからです。
・なくならない(治らない)問題もあります。その場合は、問題の影響を少なくするために工夫や認識の修正が必要となります。
・問題の性質によっては、現在、「落ち着いている」「沈静化している」「困っていないから」などであっても環境変化により求められるものが変わってきたり、成長に伴う心的変化、人間関係の変化、ストレスの蓄積化などで、問題が深刻化するものもありまので注意が要ります。
・経過が良好と判断されるのは、問題の減少や消失ですが、調子が悪くなっていた時と類似した負荷が加わった時に事態に向き合い、能動的に処理していること、それでも自分の手に負えない場合に助けを求めることが出来ることです。