<環境について>

 

環境とは、条件として存在しており、それは住んでいる地域、家族、学校、職場、その中での人間関係などです。
だれしも与えられた環境の中での課題や問題に向き合い、処理して生活していくわけですが、それが当事者のスキル、心的キャパシティーの範囲を超える場合は、適応が難しくなり、人からの援助の必要性が生じ、物的手助けや何らかの免除(負担軽減)をされるなどの環境調整を行います。逆に調整ができないもの、難しいものとして家族構成、所属、上司、担任などがあります。
当事者に合った環境調整が過不足のない状態にするためにはいくつかの注意が必要です。 多く見られるものとして3つあります。
1.日ごろからスムーズなコミュニケーションを行っていないと当事者のスキルや心的キャパシティー、心情の理解が進みにくいことで適切な設定がわかりにくく環境調整のミスマッチを生じさせてしまうこと
2.当事者の問題を起き難くするための負担軽減や、要求を満たす働きかけが、環境適応を目指すのでなく、落ち着かせることに目的が摩り替わっていること。
3.当事者の求めに適切な判断をせずに応じることまたは困ることを予想して困らないように先回りすること、これらは保護者の満足感と当事者の安心感が得られるいわゆる共依存が発生しており、その結果、精神的脆弱性を引き起こし、ストレス耐性を弱め、かえって適応力をも弱めることになります。

生活していくこととは、選ぶ、選ばないにかかわらず、不可抗力的に様々な出来事が起こります。それらに向き合い、解決、処理していくこと、それは誰もが自分の為に判断して行動しているわけで、それがいろいろな事情で難しい場合は、援助(手助け、調整、免除など)されるべきと思いますが、まずは当事者自身が事態に向き合うことが前提で、それが進まない状態での環境調整は、上記のようなマイナスな結果を生みやすくしてしまうのです。