<自己コントロール>

 

自己コントロールとは自己を律することで、目的は状況に適応するためと生活するうえで、必要な事態を処理していくために必要な一つなのでしょう。
現実場面では、目の前にある事態をおおよそ的確に捉えていても自己コントロール出来なかったり、また的確に捉えていない場合は、誤った自己コントロールをしてしまうことも多々あります。いずれにしても結果的に適応や処理がスムーズにいきません。そのときは何が原因なのかを振り返るべきですが、それには客観的視点が必要です。しかし常に客観的視点を持ち続けることは、困難なことです。それは、人には本来的に自己要求を優先(エゴイスティク)、認識に偏り、不安、怒り、悲観、楽観視しやすい側面を持ち合わせていることと外部(運、環境、人)に原因を求めやすいからです。さらにこれらが強く働く場合は、事実認識の歪曲を強めやすくなり、誤った行動やそれに伴う様々な不適応状態と心的負担によるストレスが歪曲化を持続または強めるなどの負のスパイラルに陥りやすくなるので注意が必要なのです。こうならないためには、歪曲されやすいことを理解し受け止めつつ、今までの結果を客観的に見て判断や行動を歪曲させていないか、自分を見つめる作業がとても大切なわけです。たまたま外部の原因が大勢だったにしてもこれを優先されると歪曲グセを見過ごしやすくなり、再び類似した望ましくない展開を繰り返すことが多々あります。つまり自己コントロールとは、自己を律する前の事態の前と後の自己を見つめる作業といってもいいと思います。
相談場面で、困ったことの原因を外部(運、環境、人)に問題ありと結論付けた方の多くが、状況が硬直もしくは悪化し、心的疲労と抑うつ感、怒りを持ち、逆に自己洞察が適切に進んでいるケースは、状況の好転と心の活性化が確認できるのです。